リスティング広告に携わっているけど、運用者じゃない立場で何を知るべきなのかがわからない

今書いている本の関係もあって、ここのところよく広告主企業の中の担当者さんと話をしているのですが、リスティング広告のブログとか本とかって、運用者向けの話ばっかり、という話を聞きます。

リスティング広告の動向はとっても早くてついていくのが難しくて、次々出てくる新機能とか新しい仕様とか、状況は知らないといけないから調べはするんだけど、細かい作業方法の話はいらないし、その辺は飛ばして読むんだけど、で、結局これ知っとかなければいけないのか、どうなのか、よくわかんない、

 
「知っておかなければいけないことがあるはずだけど、それが何なのかよくわからない。」と。

 
これは、媒体社自身や僕ら情報発信をしている人間が、もっと伝えるべき相手に伝えるべきことを伝えられてないのではないかとちょっと考えてしまいました。

 

新機能と新仕様が何のために作られるのかを知ったほうがいい

新しい機能が出たり仕様変更したりしたときに、何が出来るぞとか出来なくなるぞとかいうことを調べるのはもちろんですが、GoogleやYahoo!は何のためにそれをしたのか?市場が変わってきているのか?インターネットの環境が変わってきているのか?広告会社が儲けに走っただけなのか?といった、その心機能、新仕様の背景を知らなければいけないと思います。
なぜなら、そのために作られた新機能、新仕様なんですから、機能的なことを理解したって背景がわからないとどうしたらいいか、判断なんか出来ないと思うのです。

 
どう使えばいいのか、どういう背景があるのか、運用者はどちらも知らないといけないと思いますが、運用者ではない場合は後者だけわかればいいわけですよね。

 
何か新しい機能や仕様がリリースされたとき、それどうやって使うの?ではなくて、なんでリリースされたの? これを知るべきなのかな、と思います。

 
そうすることが、代理店との付き合い方が戦略的で建設的なものであるための大事な姿勢の一つなのではないかな、と思います。
これやったほうがいいって聞いたんだけどどうなのやってないのやってよという優先度も何もあったもんじゃない不毛な依頼をしなくなったり、代理店からも今月これだけの作業をやりました的報告がなくなったり、みたいな…。
新しい機能の話があるからレポート時の話題に事欠かないぜヒャッホーとか喜んでいる代理店さんに対しては、「その機能、うちにはどうでもいいですよね」と一蹴して本当に大事な話をすることに時間を割きましょう。

 
<!–– /本題 ココマデ ––>

 

とはいえそういう議論や情報発信が巷でちゃんとされているかというと

ここ最近での大きな話題といえばエンハンストキャンペーン、猫も杓子も老いも若きも男も女もエンハンストキャンペーンそしてユニファイドキャンペーンなわけですが、これも、何が出来るか?出来なくなるか?の議論ばっかりだなととっても強く思うのです。はい、人のこと言えませんが。

 
一応以前こういう記事を書きまして、↓
エンハンストキャンペーンを否定することはAdWords運用者としての退化につながります

 
当時わかっていたレベルでいろいろ背景について書いたつもりですが、その後もきちんとそういった情報発信が出来ていたか、議論が出来ていたかというとそうでもないのでやっぱり人のことも言えないのですが、だけどしかし他のリスティング広告運用者との会話においても出てくる話題は、スマホオンリーって出来ないの?とかタブレットの単価調整出来ないの?とかといった機能的な話ばかりです、いやそれはそれでもちろん情報交換するべきことですけど。

 
でも実際のところかなりどうでもよくて、そんなんやってみてそうそう困ることもなくて、本当に議論しないといけないのはそこではないのですよね。
僕が直近で気がついたGoogleの動向に関しても、そのキッカケとなった会話の相手が寂しいことにリスティング広告運用者ではなかったのですが、様々な環境でいろいろ検索してみたりネットサーフィンしてみたりしていればいろんなことに気が付きます。となるとエンハンストキャンペーンとかユニファイドキャンペーンとかもうどうでもいいと思うのです。

 
エンハンストキャンペーン相談会なんかもやっておいてなんですが、もっとちゃんと、実際ここの広告表示が変わってるよねとか、こんなユーザーの利用環境までカバーするの難しいよね、とかといった議論をするべきだな、と思うわけです。それでわかったことを広告主さんに伝えないと、いつまでたってもみんなで情報の波に右往左往してしまって、本来考えなければいけないことに注力出来ないわけです。

 

Googleも僕らも「エンハンストキャンペーン」って言いすぎた

Googleも僕ら運用業者も本当に伝えるべきは「エンハンストキャンペーンにしましょう」ではないはず。
表面的な対応のことしか話さないから、
 去年まで:「PCとスマホをわけましょう!」
 今:「PCもスマホも統合しましょう!」
で関係者一同ズコー、というコントみたいな話を作ってしまうわけです。

 
実は、ズコーでもなんでもないんですけどね。

 

リスティング広告はもっと変わっていく(と思う)

ということでエンハンストキャンペーンなんかどうでもよく、やっぱりいろいろ変わってきているなぁこれ、未だVer1時代の考え方でやっている人なんて今は化石だけどいよいよ砂と化すぞ、と個人的には思っています。
まぁ思っていることの多分70%くらいは先走りですし、意外と変わらないかも知れませんが、片鱗はちょいちょい見受けられるわけです。
それは何かというと、っていうことを書こうと思っていたのですが、前段でこれだけ長くなってしまったので、また書きます。
とか言ってすんなり引き下がらず恐縮ですが、そうこう考えているうちにYDNもやはり無視出来ないな、と思い、
この記事↓の意味がちょっとわかってきた気がしています。
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)が向かう方向は正しいのかもしれない。
阿部さんに話したら違ぇよ、って言われるかも知れないですけど。
でも、YDNをちゃんと結果が出るまで(←これ重要)運用することは、リスティング広告運用者として今後の時代にあった考え方を身につけるために有効な一つの手段なのでは、と僕は仮説を立てています。検索連動の運用方法に対しても、ですよ。

 
なお、僕もアカウントの組み方をちょっと変えて行かないとなぁ、と思って変えていっている件がいくつかあるのですが、これは、「エンハンストキャンペーンだからこうする」という考えでは取り組んでいません。もうなんか、改めてアカウントの作り方に関して思考しているところでもあります。

 
とりあえず僕が最後に、実運用をしていない主に広告主さんに言いたいことは、
運用者が運用者目線でぐちゃぐちゃ騒いでいるだけの話に惑わされないでください
この記事も見出し3からは読まなくていいということです。

 
それでは、本当に申し訳ございませんでした。
今後とも引き続き申し訳ございません。

 

 
文:小西一星

この記事をシェアする

イベント関連情報

FaceBookページ